妊娠はするけれど、流産や死産を繰り返して、赤ちゃんが得られない場合を不育症といいます。すべての妊娠の約15%は自然流産し、自然流産の原因の大半(50-70%)は胎児の染色体異常によるといわれています。流産率は高年齢や流産回数が多くなるにつれて高くなります。
1回の流産ですぐに不育症と結びつける必要はありませんが、2回以上流産を繰り返す場合には、何か原因がある可能性もあるため、原因を検索してみてはいかがでしょうか。
不育症の半数はいまだ原因不明ですが、最近、産婦人科領域において研究や治療の報告が数多くされてきている分野です。原因がはっきりした人には治療を行い、原因不明の人でもカウンセリングを受けて経過をみることで妊娠成功率が上がると言われています。