妊婦健診
<妊婦健診スケジュール>
- 妊娠23週(6ヶ月)までは4週に1回
- 妊娠24週~35週(7~9ヶ月)2週に1回
- 妊娠36週(10ヶ月)以後は週に1回
- B型肝炎、C型肝炎、梅毒、貧血、血糖、風疹、不規則抗体、子宮頚部細胞診、クラミジア、B群溶連菌、HIV(エイズ)、HTLV‐1(成人リンパ球性白血病)の検査は公費です。
トキソプラズマ、サイトメガロウイルス検査も希望により自費にて行うことが出来ます。 - ノンストレステストは妊娠後期に行います(自費)。
<4D超音波診断装置>
4D超音波により、赤ちゃんの立体画像をリアルタイムに見ることができます。また画像をDVDやUSBに録画することができます。
※DVD、USBは当院でご用意しておりますが、ご自分で持参されてもかまいません。
(セキュリティー認証機能付きのUSBメモリなど、録画機器が認識できないことがあります。USBメモリ容量は4GB以上が必要です。)
出産
バースプランをお聞きし、出来るだけ妊婦さんの希望に沿った分娩を心がけています。2室のLDR(分娩室)と手術室を備え、緊急時には帝王切開にも対応できる体制となっています。
立ち会い分娩もしております。ただし、緊急時や状況によっては、退室をお願いし、立ち会いができない場合もありますのでご了承ください。また帝王切開の場合は、手術室での立ち会いはできません。
※現在は、基本的に夫もしくは里帰りの方であれば実母などキーパーソン1名とさせていただいています。
複数人での立ち会いをご希望の方は、ご相談ください。
※立ち会いの時間は陣痛が開始し、かつLDRに移動したタイミングから分娩後2時間までです。
※風邪症状がある場合、新型コロナウイルス患者との接触がある場合などには、立ち会いをお断りすることがあります。
※立ち会いの方は不織布マスク着用・手洗い・手指消毒の徹底をお願いします。
退院後も、お母さんが楽しく育児を続けることができるよう、サポートを行っています。
授乳に関する相談や乳房マッサージ、育児に関しての不安や悩みなど、お気軽にご相談ください。また腹痛や出血、乳房痛や発熱などの緊急トラブルについては、24時間いつでもお電話でお問い合わせください。
母親学級について
- 前期母親教室(保健指導)/第3火曜日 午後2時から
- 後期母親教室(保健指導)/隔週土曜日 午後2時から
※受付で予約が必要です。
助産師外来相談室
妊娠中の過ごし方や出産準備の方法、骨盤ケアなど、外来受診時に別に産師へ相談できます。
母乳育児のためには、早いうちから乳房のお手入れが必要になります。乳房の状態のチェックや乳房ケアの指導も行っております。
無痛分娩
当院では希望される方に、硬膜外麻酔による無痛分娩(和痛分娩)を行っています。
当院では、夜間休日問わず、基本的に24時間体制で無痛分娩(和痛分娩)に対応しています。最初から無痛分娩を希望されている方だけでなく、陣痛の痛みが我慢できなくなってからでも、無痛分娩を希望し、切り替えることができます。また血圧の上昇など、医学的な適応で無痛分娩を行うこともあります。
詳しくは「無痛分娩」をご覧ください。
里帰り分娩
里帰り分娩をご希望の方は事前にご連絡いただき、予約をお願いいたします。
里帰りの時期はご都合で構いませんが、遅くとも35週以降の妊娠健診は当院で受けていただくようお願いいたします。
不妊症・不育症について
<不妊外来>
近年不妊症の夫婦が増加していると言われています。女性の社会進出に伴い、結婚や出産年齢が高齢化してきたこと、クラミジアなどの性感染症の影響、世界的な精子数の減少傾向、ストレスやダイエットによる女性のホルモンバランスの乱れ、子宮内膜症の増加等が要因として考えられます。
日本産科婦人科学会では、「避妊をしない性生活を、1年以上送っても妊娠しない』場合を不妊症と定義しています。赤ちゃんは欲しいけど、不妊治療はまだ早いのでは?と考えている人もおられるでしょう。けれど、女性は年齢を重ねるほど、妊娠が難しくなります。また、もともと月経周期が不安定だったり、月経痛がひどかったりする人は妊娠しづらい可能性があります。
当院では、一般不妊治療(タイミング療法、人工授精)、各種検査を行っています。「不妊」「治療」と身構えずに、不安のある方は気楽にご相談ください。
<不育症>
妊娠はするけれど、流産や死産を繰り返して、赤ちゃんが得られない場合を不育症といいます。すべての妊娠の約15%は自然流産し、自然流産の原因の大半(50-70%)は胎児の染色体異常によるといわれています。流産率は高年齢や流産回数が多くなるにつれて高くなります。
1回の流産ですぐに不育症と結びつける必要はありませんが、2回以上流産を繰り返す場合には、何か原因がある可能性もあるため、原因を検索してみてはいかがでしょうか。
不育症の半数はいまだ原因不明ですが、最近、産婦人科領域において研究や治療の報告が数多くされてきている分野です。原因がはっきりした人には治療を行い、原因不明の人でもカウンセリングを受けて経過をみることで妊娠成功率が上がると言われています。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について
子宮頸がんは、子宮の入り口の上皮から発生し、95%以上はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が原因となっています。世界的には、女性がなるがんの多く、日本でも年間約1.1万人が罹患し、約2800人が死亡しています。特に20〜30代の若い女性での罹患の増加が問題となっており、30代までにがんの治療で子宮を失うなどして妊娠できなくなる女性は、毎年約1200人といわれます。
その子宮額がんを予防するのが「HPVワクチン」です。2022年4月より、HPVワクチンの積極的勧奨が再開されました。HPVクチンは、原因となるウイルス感染を5〜7割防ぐことができるとされ、小学6年生ら高校1年生までは無料で接種できます。
HPVワクチン接種をご希望の方、ワクチンについてのご相談などありましたら、ご連絡ください。